文法の基本的なことですが、明細書やクレームの翻訳で関係代名詞の非制限用法が誤って使われている例をたまに見かけます。
例えば、「Any type of device, which can keep the contents, may be used.」のような表現をみかけます。
この場合、関係代名詞は制限用法の「which」を使うべきでしょう。非制限用法の「, which」を使うと、「あらゆる種類の装置」が「内容を維持できる」ことになってしまいます。
「あらゆる種類の装置」のうち「内容を維持できる」のは一部の種類の装置なので、「内容を維持できるあらゆる種類の装置」を意図する場合は制限用法の「which」を使います。
私も関係代名詞の非制限用法についてもう1つよく分かっていなかったのですが、以前翻訳学校でバイオテクノロジーの翻訳講座をとった際、講師の方が非制限用法を詳しく説明してくれて使えるようになりました。
「A, which has B」の場合、Aは固有名詞や1つしかないもの、またはそれまでの文脈で特定される普通名詞であり、そのAがBという属性を持っていることを表しています。
一方「A which has B」は、Aが普通名詞でいろんなAがあるうちの、Bという属性を持ったAを特定するときに使います。すなわちAを限定するために「which」を使います。
関係詞の非制限用法の例をいくつかあげます。
・「The TactileSense polymer is placed on top of the silicon camera, which is embedded within glass to provide hardness and durability.」 (US Patent Application No. 20080317302)
・「the Senate on Thursday passed the America Invents Act, which is being called the most sweeping patent reform in half a century.」 (http://www.law.com/jsp/cc/PubArticleCC.jsp?id=1202514170593)
・「By 2001, when the IPCC issued its Third Assessment Report,」(http://www.utexas.edu/features/2010/04/05/assisted_migration-2/)
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Derick (日曜日, 22 7月 2012 03:02)
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tipsfrts (日曜日, 22 7月 2012 18:07)
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Juicer Reviews (日曜日, 28 4月 2013 14:46)
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